月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年4月11日(月)

ヨブ15章 友に対する忍耐

彼は暗黒から逃れられない。
熱風がその若枝を枯らし
神の口の息が吹き払う。(ヨブ15:30)

 ヨブと三人の友人たちとの論戦はひとまわりして、再びエリファズが登場し第二回の論戦が始まります。

 エリファズの言葉は、4、5章にある語り始めの言葉よりもはるかに厳しく冷たいものになっています。そうなってしまったのは、ヨブが、友人たちに対して語った、あなたたちは「神に代わったつもりで論争するのか」(13章7〜10節)という批判と拒絶の言葉が原因でした。

 それに対し、エリファズは、ヨブの無知と不敬虔を責め、その不遜を指摘し、神を信じない者の運命をヨブに突きつけます。エリファズにとって、ヨブはもう友人ではないかのようです。彼にはヨブが自分を低くして悔い改めるとは考えられなかったのです。

 エリファズは「神の口の息が吹き払う」と悪人の運命を語ってヨブを威嚇します。これはエリファズの正義のように見えます。しかし、神の刑罰に対する恐怖によって引き起こされる悔い改めは、信仰的に真の価値はありません。それはルターが絞首台の思いによって生み出された悔い改めだと語ったとおりです。

 神の愛と友への忍耐が真の悔い改めに導きます。

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