月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年4月27日(水)

ヨブ23章 思う存分言い分を述べたい

その方にわたしの訴えを差し出し
思う存分わたしの言い分を述べたいのに。(ヨブ23:4)

 神と和解せよとのエリファズの勧めは、ヨブにとってはむなしい言葉でした。

 ヨブは「その方にわたしの訴えを差し出し、思う存分わたしの言い分を述べたい」、「そうすれば、わたしは神の前に正しいとされ、わたしの訴えはとこしえに解決できるだろう」と安直な和解よりも神との対論を希望しています。

 ヨブにとっては、神は「東に行ってもその方はおられず、西に行っても見定められない。北にひそんでおられて、とらえることはできず、南に身を覆っておられて、見いだせない」と感じられるようです。

 無理もありません。神は「わたしの足はその方に従って歩み、その道を守って、離れたことはない」という無罪のヨブを、激烈な苦難に落としておられます。ヨブにとって「神は望むがままに行われる」独断の神です。「それゆえ、わたしは御顔におびえ、考えれば考えるほど、恐れる」。

 神への恐怖の中で隠れた神を追い求めるヨブの言葉は、エリファズへの反論というよりも、神に訴える言葉です。その言葉で、ヨブは神に繋がり続けます。神の前で、一人で語る言葉の一つひとつを神は決して聞き逃されません。

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