月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年5月10日(火)

ヨブ27章 頑迷な潔白の主張なのか?

断じて、あなたたちを正しいとはしない。
死に至るまで、わたしは潔白を主張する。(ヨブ27:5)

 ヨブはこの最後の反論で友人たちの三度の議論と説得を全面的に拒否します。

 ヨブは語ります。「わたしの権利を取り上げる神にかけて、わたしの魂を苦しめる全能者にかけて、わたしは誓う」(2節)、「断じて、あなたたちを正しいとはしない。死に至るまで、わたしは潔白を主張する」。

 ヨブに罪ありとした友人たちに対しては「わたしに敵対する者こそ罪に定められ、わたしに逆らう者こそ不正とされるべきだ」と言い(7節)、彼らこそ「神を無視する者」であると責めます(8節)。

 最後は「神に逆らう者が神から受ける分、暴虐な者が全能者から与えられる嗣業は次のとおり」(13節)、「神は彼に襲いかかり、許さない」と友人たちに警告をしています(22節)。

 ヨブのこの潔白の主張には少しの迷いもなかったのでしょうか。むしろヨブは心の底では自分の罪を認めながら、その罪は神の裁きとして自分が受けている苦難の大きさほどには深くない、と必死に訴えているのではないでしょうか。

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