月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年6月13日(月)

ヨブ41章 主権者である神の近づき

彼を挑発するほど勇猛な者はいまい。
いるなら、わたしの前に立て。
あえてわたしの前に立つ者があれば
その者には褒美を与えよう。
天の下にあるすべてのものはわたしのものだ。(ヨブ41:2-3)

 ヨブ記では40章前半に陸の怪物ベヘモットが語られ、人間では制御できないものの象徴としてレビヤタンが語られています。ベヘモットとレビヤタンを通して、ヨブには理解できない霊的な世界の神秘がヨブの前に開かれます。

 ヨブ記のレビヤタンは、ヨハネの黙示録では巨大な竜、サタンとして登場します。もし仮にヨブが黙示録の記述に触れる機会があったなら、サタンの激しい攻撃から実は神が守ってくださっていたことに感謝したことでしょう。

 神は、ヨブにレビヤタンと戦う勇気があれば、「わたしの前に立て」と語られます。レビヤタンが恐いのなら、誰が神の前に立ち得ましょうか。ヨブはここで、「自分は正しい、神は間違っている、私は神を告発する」という訴えの愚かさに気付いたことでしょう。

 ヨブが神に呼びかけるということは、幾多の生き物、不可思議な怪物という隔たりを越えていくということでした。ヨブは愚かにもその無謀な挑戦を神にし続けてきたのです。そして、神はヨブの切実な愚かさを愛されました。神は、その大きな隔たりを越えて、ご自分からヨブに近づいてくださっています。

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