月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年6月26日(日)

詩編142編 わたしの避けどころ、わたしの分

主よ、あなたに向かって叫び、申します
「あなたはわたしの避けどころ
命あるものの地で
わたしの分となってくださる方」と。(詩編142:6)

 詩人は今、迫害者に追われています。安全な逃れ場はなく、また彼に同情し助けの手を差し伸べてくれる友もまったくいません。激しい孤独感にさいなまれています(4、5節)。

 しかし詩人の心は決して絶望しません。地上のいかなる場所も、いかなる助け手も彼の避けどころではないことを知っているからです。詩人の心は、まっすぐに彼の唯一の助け主、避けどころである、生ける主に向かい叫びます。「あなたはわたしの避けどころ、命ある者の地で、わたしの分となってくださる方」。

 カナンの地がイスラエルの各部族に分配されたとき、レビ人は土地ではなく、主ご自身を「嗣業」として受け取りました(ヨシュ13章33節)。詩人はこの表現を比喩的に用い、彼の分は地上のいかなるものではなく、ただ主ご自身である、と信仰告白をしているのです。

 主はどのような状況下にあっても、私たち信仰者にとって安全な避けどころ、またすべてとなってくださるお方です。主を受け継ぐことを光栄とし、生ける主に信頼して歩みましょう。

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