月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年11月11日(金)

マルコ6章 あのヨハネが、生き返った

「洗礼者ヨハネが死者の中から生き返ったのだ。だから、奇跡を行う力が彼に働いている。」…ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首をはねたあのヨハネが、生き返ったのだ」と言った。ヘロデが…その教えを聞いて非常に当惑しながらも、なお喜んで耳を傾けていたからである。(マルコ6:14-16,20)

 洗礼者ヨハネの殉教の次第が記されています。ヘロデ王の妻ヘロディアが唆してそうなったことですが、王自身は、ヨハネの教えに当惑しながらも喜んで聞いていたとあり、ヨハネ殺害後も心穏やかではなかったでしょう。主イエスの噂を聞いて「あのヨハネが、生き返ったのだ」と思いました。それは迷信に過ぎませんが、彼に対する神のたしかな裁きでもありました。

 洗礼者ヨハネの使命は人びとにキリストを指し示して道を整えることでした。その使命に忠実に生きて、彼は牢獄で突然斬首されることになりました。しかしこのヨハネの最期は、主イエスの死に固く結び付いていて、言わば先駆けとなるものでした。人びとの間で主イエスの業が「ヨハネが生き返った」と受けとめられたことも、まるで復活を先取りするかのようです。

 神の救いのご計画に挫折や失敗があるはずはありません。ヨハネの生涯と使命がそうであったように、たとえ私たちの祈り願った通りにならなくても、神を信じて行った労苦が空しくされることは決してないのです。

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