月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年12月2日(金)

マルコ15章 キレネ人シモンの出会い

そこへ、アレクサンドロとルフォスの父でシモンというキレネ人が、田舎から出て来て通りかかったので、兵士たちはイエスの十字架を無理に担がせた。(マルコ15:21)

 処刑のためゴルゴタまで歩まれる主イエス。すでに多くの体力を消耗し、十字架を負う力を失っていた主イエスの姿を見たローマ兵は突然、彼の負っていた十字架を通りすがりの一人の男に負わせようとしました。当時のユダヤの人びとにとってローマ兵の命令は絶対で、逆らうことは許されていませんでした。

 十字架を負わされたのはキレネからエルサレムにやって来たシモンという男でした。福音書はこの男を「アレクサンドロとルフォスの父」と、わざわざ家族の名前を挙げて紹介しています。それは、彼の家族の名前が、この福音書を読む人びとによく知られていたからだと言われています。また、パウロを支えた協力者の中に、ルフォスとその母親が紹介されていますが、彼らも同一人物と考えられます(ロマ16章13節)。

 そうだとすれば、この時、シモンに起こった突然の出会いが、その後の彼と家族の行方を大きく変えることとなったということになるでしょう。きょう、御言葉を通し十字架の主イエスと出会う時、この出会いもまた私たちと家族を大きく変える出来事となるに違いありません。

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