月刊誌リジョイス 聖書日課 2016年12月3日(土)

マルコ16章 最初の出会いへと

「さあ、行って、弟子たちとペトロに告げなさい。『あの方は、あなたがたより先にガリラヤへ行かれる。かねて言われたとおり、そこでお目にかかれる』と。」(マルコ16:7)

 マルコによる福音書は、主イエスの復活物語を、空になった墓の出来事を記すことで終えています。そのとき弟子たちに伝えられたメッセージは、復活された主イエスが弟子たちより先にガリラヤに行かれ、そこで彼らを待っておられるというものでした。ガリラヤは主イエスと弟子たちの出会いの場所であり、彼らの活動の出発点となった所でした(マコ1章9節以下)。ガリラヤで始まりガリラヤで終わる物語は、復活まで読み進むと、最初に戻ってもう一度を読み返すようにと指示しているかのようです。

 聖書を繰り返し読むことを通して、私たちは聖書の言葉から新しい発見をすることができるはずです。聖書の言葉自身は変わっていなくても、聖書を読む私たち自身が、主イエスによって日々変えられているからです。私たちは、変えられていくなかで、主イエスが私たちと共に生きておられることを実感します。この福音書に復活の主イエスの姿が描かれていないのは、読者が既に復活の主と出会っていることを前提にしているからかもしれません。復活の主と出会った最初の日々を思い起こしましょう。

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