月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年6月18日(日)

ローマ1章 聖霊に導かれた救いの宣言

わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。(ローマ1:16)

 キリスト教会の海外宣教は、エルサレムから遠く離れたローマにまで及びます。パウロは、ローマ訪問に先立って、力強く書き送ります。「福音は神の力」である、と。だから「福音を恥としない」と宣言しました。

 ペトロがユダヤ教の最高法院における尋問の場面で声高らかに断言している通り、「ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」(使徒4章12節)。パウロが抱いていたのは、まさにこの確信です。「福音を恥としない」とは、世界の都ローマに携えていくのはこの「福音」しかない、ローマにイエス・キリストの福音を宣教します、という決意表明です。続けて、この「福音は、…信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです」と、理由を述べています。

 パウロをこのような宣教の確信に導いたのは他ならない聖霊の働きです。そして、その同じ聖霊が、聖書を読む私たちの心に働いてくださり、私たちの目を開き、福音を受け入れる者へと変えてくださるのです。

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