月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年7月16日(日)

出エジプト20章 幾千代にも及ぶ慈しみ

「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。」(出エジプト20:2)

 聖書が教える「契約」は、神が結んでくださるからこそ成立します。ここに聖書の「契約」における、神の恩恵性と主権性を見て取れます。永遠なる方が一度口にされた言葉は必ず成ります。ですから、契約は成立しますが、私たちの側に成立の根拠はありません。

 十戒の冒頭で、神は「あなたの神」だと言われます。また、「わたしは主」、これまでのあなたの人生を導いてきた、と言われます。この「わたしは主、あなたの神」との二度繰り返しは、強調です。私たちは、この神の恵みと選びのもとに生かされていますことを、感謝せざるを得ません。その上で、この律法を、愛をもって守るよう言われるのです(20章6節)。

 一人の小さく欠けある者が、神の愛を受け、神の恵みと選びを知り、感謝と喜びの中で、律法を守る生活へと向かいます。その時に、神は幾千代にも及ぶ慈しみをお与えくださいます。このことを神が約束してくださいました。自分のことだけでなく、これからの子々孫々のことまでも約束してくださいました。そしてこのことは神のゆえに必ず果たされます。これほど喜ばしいことがありましょうか。

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