月刊誌リジョイス 聖書日課 2017年10月15日(日)

エフェソ2章 ソラ・グラティア(sola gratia、「恵みのみ」)

事実、あなたがたは、恵みにより、信仰によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。行いによるのではありません。それは、だれも誇ることがないためなのです。(エフェソ2:8-9)

 中世のローマ・カトリック教会も、神の恵みによって人間に救いが与えられると信じていました。しかし彼らは、神の恵みだけでは不十分であるとしました。神の恵みに加えて、自由意志による人間の協力も必要であるとしました。彼らは救いのために神と協力する人間の業を強調しました。つまり、彼らは神の恵みに人間の自由意志をかき混ぜてしまったのです。

 これに対して宗教改革者たちは「恵みのみ」を強調しました。彼らは「恵みのみ」(ソラ・グラティア)が聖書的な救いの中心的な教えであると信じました。

 宗教改革者たちのなかで、カルヴァンは他の誰よりも恵みの教理を強調した神学者です。彼は『キリスト教綱要』第3篇の表題を次のように記しています。

 「われわれはどのようにキリストの恵みを受けるか。そこからどのような実りがわれわれに生じるか。それにともなう効果は何か」と。

 主イエス・キリストにおいて現された神の「恵みのみ」が、私たち罪人を救います。神の「恵みのみ」が、私たちの生活を善き生活とし、実りを生じさせます。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2017 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.