月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年3月19日(月)

創世記19章 滅びの中からの救い

ロトはためらっていた。主は憐れんで、二人の客にロト、妻、二人の娘の手をとらせて町の外へ避難するようにされた。…主は言われた。
「命がけで逃れよ。後ろを振り返ってはいけない。低地のどこにもとどまるな。山へ逃げなさい。さもないと、滅びることになる。」(創世記19:16-17)

 「主のもとから」の「硫黄の火」(24節)は、裁きの典型的な表現です。同時に、19章には救いが示されています。御使いがソドムの町を滅ぼす前にロトの家に立ち寄りました。救うためです。

 しかし、ロトの娘たちの婿は、神の裁きを信じず、ロト自身も逃げることを躊躇します。また、ここには塩の柱になったロトの妻の物語が記されています。救いの未来より滅び行く過去に大きな愛着をもっていたのでしょう。裁きの中から場所的に離れても、精神的にすぐには離れようとしない頑なさが象徴的に描かれています。

 裁きへのロトの恐れや彼の危機対応能力が、彼の命を救ったのではありません。ロトが逃げることができたのは、ひとえに主が彼とその家族を憐れんでくださったからです。それも神は「アブラハム」を御心に留め、ロトを救い出されました(29節)。

 裁きを語ると人は救いを求めるようになる、という道筋はここにありません。しかし、教会は裁きと滅びを語ります。キリストが、ソドムの裁きよりも恐ろしい十字架の裁きを身に受け、滅びから救ってくださったからです。

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