月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年8月17日(金)

出エジプト20章 罪を犯させないようにするため

モーセは民に答えた。「恐れることはない。神が来られたのは、あなたたちを試すためであり、また、あなたたちの前に神を畏れる畏れをおいて、罪を犯させないようにするためである。」(出エジプト20:20)

 シナイ山で十戒が与えられた時、雷鳴がとどろき、稲妻が光り、角笛の音が鳴り響いて、イスラエルの民は非常に恐れました。主が直接お語りになるなら、自分たちは死んでしまうと思ったからです。しかし、モーセは、神の目的を伝えます。神は民を死なせるつもりではなく、神への畏れを抱かせ、罪を犯させないようにするためにご自身を現されたのです。

 それは民を試すためでもありました。試す、というとふるい分けをされているような印象を受けがちです。しかし、試練は、信仰が本物であると証明することが目的です(1ペト1章7節)。

 後にヨハネは書きました。「完全な愛は恐れを締め出します」(1ヨハ4章18節)。モーセと共にいた民は、まだそのような状態には至っていなかったと言えます。しかし、十戒を通して、民が主への畏れの思いを抱いて罪から離れるようにという、主の御心が示されています。

 主は、私たちを試すために十戒を与えられたのではありません。十戒を通して、罪を取り除かれる主に依り頼めという御心を示しておられます。

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