月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年11月 2日(金)

エレミヤ14-15章 預言者の苦しみ

なぜ、わたしの痛みはやむことなく
わたしの傷は重くて、いえないのですか。
あなたはわたしを裏切り
当てにならない流れのようになられました。(エレミヤ15:18)

 背信のイスラエルに対する神の拒絶は厳しく、エレミヤには執り成しの祈りさえ禁じられます。モーセやサムエルが執り成したとしても駄目だ(15章1節)というのですから、もはや取りつく島がありません。民に告げられる裁きの言葉は、エレミヤをいっそう孤立に追いやります。人びとは偽預言者の語る、耳に心地よい話を好み、罪の責めを語る真の言葉には敵意を覚えるからです。

 語っても語っても受け入れられず、国中の嫌われ者となって追い詰められたエレミヤは、自分の出生を呪い、神を訴え始めます。神に召されて語る光栄は、いつしか心の病に蝕まれ、召された初めに与えられた保護の約束も「当てにならない」とさえ思ってしまうようになりました。エレミヤの方に何か過失があったのかどうか分かりません。神の言葉を軽率に語ったことがあったのかもしれません。

 この訴えに対して、神は「熟慮して語」れと告げられます(15章19節)。彼を再び立ち上がらせるために再び確かな保護を約束されます。人間に与えられた預言者の務めは過酷です。しかし、その苦難を通して神の真理が世に現れます。

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