月刊誌リジョイス 聖書日課 2018年12月 4日(火)

詩編28編 わたしの岩よ、沈黙しないでください

主よ、あなたを呼び求めます。
わたしの岩よ
わたしに対して沈黙しないでください。

主は油注がれた者の力、その砦、救い。
お救いください、あなたの民を。
祝福してください、あなたの嗣業の民を。
とこしえに彼らを導き養ってください。(詩編28:1,8,9)

 神に「わたしの岩」と呼びかける詩編はいくつかあります。揺らぐことのない救いの神のイメージでとらえられることが多いと思いますが、ここでは岩に「沈黙しないでください」と願っていることに注目したいと思います。

 ここで思い出されるのは、メリバの水の出来事です(出17章、民20章)。渇きを覚えた主の民は、「果たして、主は我々の間におられるのか」と言って、水を与えるようモーセに迫ったのでした。民数記ではモーセは2度岩を打ったと書いてあります(20章11節)。モーセは1度目に岩を打ったときの沈黙に耐えられなかったのかもしれません。神は「あなたはわたしを信じなかった」とおっしゃって咎め、モーセにイスラエルの民を約束の地に導き入れることをおゆるしになりませんでした。

 28編の最後で、この詩編の歌い手ダビデ(油注がれた者)は、今度こそとばかりに「とこしえに彼ら(あなたの嗣業の民)を導き養ってください」と祈っています。この言葉の背景には、「どんなに沈黙が長く思えても、あなたを信じますから」という思いがあるのです。

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