月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年4月10日(水)

申命記33章 神の約束の歴史

この言葉を彼はユダのために言った。
主よ、ユダの声に耳を傾け
その民のもとに彼を来させてください。
御手をもって彼のために戦い
苦しめる者からの助けとなってください。(申命記33:7)

 この章にはモーセが生涯を終える前に、イスラエルの人々に与えた祝福の言葉が書かれています。しかし、約束の地カナンに入ると、神の民は土着の偶像を拝み、自分たちをエジプトから救い出された大いなる神を捨てて、背信の罪を犯します。予告されていた呪いが降りかかり、神の民は約束の地を追われ、散らされ、異教の大国に連れ去られました。

 神の民の歴史は、人間の罪と不従順の歴史であり、その中に確かに実現している神の約束の歴史です。捕囚の後、「あなたの神、主のもとに立ち帰り、…御声に聞き従うならば、…再び集めてくださる」(30章2、3節)という回復の約束は実現しました。

 きょうのユダへの言葉の中に「彼」が出てきます。「ユダの地、ベツレヘムよ、…お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となる」(マタ2章6節)と言われていたことも思い出されます。ユダの王ダビデの子孫、約束の救い主イエス・キリストの十字架による罪の赦しがなければ、私たちも神の御前に立ちえない者です。

 まもなく受難週が始まります。罪深い私たちのために用意された救いを、心深く受け止めたいと思います。

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