月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年5月11日(土)

1コリント15章 死を滅ぼすキリスト

キリストはすべての敵を御自分の足の下に置くまで、国を支配されることになっているからです。最後の敵として、死が滅ぼされます。(1コリント15:25-26)

 いつの世でも、死は人間にとって解決不能の最大の問題です。愛する人の死ばかりでなく、自分にも必ず訪れる死という現実の前に、人間は無力です。

 死を前にして絶望するしかない私たちに、主キリストの御言葉の光が射し込みます。「最後の敵として、死が滅ぼされます」。私たちを滅ぼすはずのものであった死がキリストによって滅ぼされると言うのです。死を滅ぼすためにこそ、キリストはこの世に来られたからです。

 キリストは、罪とその呪いの死を私たちに代わって引き受けて、死のとげを抜き取ってくださいました。そして3日目に復活され、死を滅ぼしてくださいました。

 キリストを信じる私たちのこの肉体も、やがて朽ちて死を迎えます。しかし、キリストにある者の死は、もはや神の裁きへの入り口ではなく、復活の命への通過点です。終わりの日に、死はキリストの復活の勝利に呑み込まれ、完全に滅ぼされます。

 ですから、最後の敵である死が滅ぼされる日まで、私たちは、復活されたキリストの勝利の力に支えられて主の業に励みます(58節)。

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