月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年5月21日(火)

詩編53編 善を行う者はひとりもいない

神は天から人の子らを見渡し、探される
目覚めた人、神を求める人はいないか、と。
だれもかれも背き去った。
皆ともに、汚れている。
善を行う者はいない。ひとりもいない。(詩編53:3-4)

 53編は14編と同じ詩編です。同じ詩編が重複して聖書に残されていることは、この詩編が重要であるからでしょう。そして、パウロは、ローマの信徒への手紙3章10〜12節で引用しています。そこでは「いない」という言葉が5回用いられ、善を行なう者が「いない」ということが強調されています。

 詩編53編では、人間の罪深さの現実が語られています。その人間の現実を神は天から御覧になり、「目覚めた人、神を求める人はいないか」と探されます。しかし、神を求める人はいない、誰もが神に背を向け、皆が汚れている、と語られています。例外なく罪を犯し、神の御心を求めようとしない、人間の全的堕落が指摘されています。聖書の語る罪とは、神に背を向けていること、神の方向から的外れな方向を向いていることです。

 しかし、そのような的外れの人間を、神は愛してくださり、御子イエス・キリストを私たちにお与えくださいました。パウロは語ります。「ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです」(ロマ3章24節)。

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