月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年6月 1日(土)

使徒6章 御言葉とディアコニア

「わたしたちが、神の言葉をないがしろにして、食事の世話をするのは好ましくない。…“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を7人選びなさい。彼らにその仕事を任せよう。」(使徒6:2-3)

 規則やシステムは、日々変化する現実を追いかけます。爆発的に人数が増えた初代教会は、新しい問題に直面して一つの職務を作りました。

 それは、どんどん増えてくるやもめたちの「食事の世話」(原文では「食卓のディアコニア」)をするために、「執事」を選出したことです。

 しかし、彼らは霊と知恵に満ちた評判の良い人びとであったので、食事の世話だけにとどまらず、使徒たちが行っていた「御言葉の奉仕」にまでその働きが広がっていきました。

 ディアコニア(お世話をすること)を忠実にする者は、御言葉によって養われ、さらなるお世話と伝道に、自然に導かれていくのでしょう。フィリポは洗礼を授けています(使8章38節)。ステファノは伝道説教をしますが、彼をねたんだユダヤ人たちによって逮捕されてしまいます。

 使徒たちが「祈りと御言葉の奉仕に専念する」と言わねばならなかったほど、初代教会では会員のお世話の仕事が多かったのです。それは御言葉がクリスチャンを生み出したからです。御言葉はディアコニアを生み、また御言葉へと帰ってきます。

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