月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年8月30日(金)

詩編80編 植えられたぶどうの木

  

万軍の神よ、わたしたちを連れ帰り
御顔の光を輝かせ
わたしたちをお救いください。(詩編80:8)

 七十人訳聖書では、「アッシリアに関する歌」という表題が付けられています。3節のエフライム、ベニヤミン、マナセは北イスラエルを代表する部族です。紀元前722年にアッシリアによって陥落しました。それがこの詩の背景になっています。

 神はイスラエルの民がカナンに入る前に彼らと契約を結びましたが、やがて神に不従順になり、嘲りの的になると言われました(申28章37節)。それは、その言葉の通りになりました(7節)。

 9節で、イスラエルの民の象徴であるぶどうの木を神が一方的にカナンに植えられたと賛美しています。すなわち、詩人は、アッシリアによって陥落している状況の中で、一方的な神の恵みによって回復されるのを待ち望んでいます。契約を重んじられる主なる神を呼び求めて、詩人は、神の契約に基づいて神の救いを望んでいます。

 神はご自身の主権をもって一方的に働かれます。4節に「連れ帰り」とある通り、神は自ら選び、救い、赦し、回復へと導いてくださるお方です。その神が私たちの神となられました。神に栄光がありますように。

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