月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年9月 1日(日)

ルカ14章7-14節 行いの姿勢

  

「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。…そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」(ルカ14:11,14)

 主イエスはここで、謙遜の美徳をもっていないと恥をかく、という世渡り術を説かれているのではありません。相手を見てへりくだりの対応を変えるような相対的な姿勢ではなく、本来神の下にある自分を認めて、「主の前にへりくだりなさい」と聖書は言うのです。そうすれば、天の国の主である神が、私たちのあるべき場所を決めてくださいます(ヤコ4章10節参照)。つまり、自分で自身を査定するのではなく、神に委ねる姿勢を教えられたのです。

 その姿勢は、善いことの実践においても同じです。人から報いや誉れを受けることは悪いことではありません。けれども、人からのお返しを想定して行うのではありません。「返してもらうことを当てにして貸したところで、どんな恵みがあろうか。…人に善いことをし、何も当てにしないで貸しなさい」(ルカ6章34、35節)と主イエスも教えられました。なぜなら、私たちの行いの査定をされるのは神だからです。

 その神からの報いが復活のときにあると信じることができれば、心の平穏な日々が過ごせるに違いありません。

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