主イエスはここで、謙遜の美徳をもっていないと恥をかく、という世渡り術を説かれているのではありません。相手を見てへりくだりの対応を変えるような相対的な姿勢ではなく、本来神の下にある自分を認めて、「主の前にへりくだりなさい」と聖書は言うのです。そうすれば、天の国の主である神が、私たちのあるべき場所を決めてくださいます(ヤコ4章10節参照)。つまり、自分で自身を査定するのではなく、神に委ねる姿勢を教えられたのです。「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。…そうすれば、その人たちはお返しができないから、あなたは幸いだ。正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。」(ルカ14:11,14)