月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年9月22日(日)

ルカ16章1-13節 神への忠実さ

  

「ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。」(ルカ16:10)

 聖書の神は信仰者に、神に対する「忠実さ」を求められます。それを、ルカによる福音書では、この世の「抜け目のなさ」、「賢さ」と同等に捉えて語ります(8節)。

 たとえ話の中で、ある金持ちの財産を預かる管理人が、不正をして職を失おうとしていました。彼は失職後を考えて、主人に借りのある者たちの証文を書き換えてやりました。心証を良くして、友を作ろうとしたのです。その抜け目のないやり方を主人はほめました。施しや善行を奨励しているのではありません。焦点が定まれば何としてでも目的を達成する一途さを、信仰の「忠実さ」と重ね合わせているのです。

 何も持たず裸で生まれて裸で死ぬ人間が、この世で手にするものは一切、神からの預かりものです。富も家族も、自分の命すら管理するよう預けられたのです。神から預けられたものを、誠心誠意、真摯に管理することが、神を神として崇める信仰の忠実さです。二心なく唯一の神のみへの信仰を貫く結果として、「永遠の住まいに迎え入れてもらえる」ことを、神は約束してくださいます(9節)。

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