月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年10月19日(土)

箴言12章 人を癒す言葉

  

忠実に発言する人は正しいことを述べ
うそをつく証人は裏切る。
軽率なひと言が剣のように刺すこともある。
知恵ある人の舌は癒す。
真実を語る唇はいつまでも確かなもの。
うそをつく舌は一瞬。(箴言12:17-19)

 箴言12章は、すべて対比の並行文で書かれていて、ここでも神に従う人と神に逆らう人が比較されています。

 17節の「忠実に発言する人」、「うそをつく証人」は、裁判に召喚されて証言する場面を想像させます。うそをつくつもりは無かったとしても、熟慮を欠いた言葉は時に人を傷つけるものです。18節の「軽率なひと言が剣のように刺すこともある」とはそれを端的に表現しています。「軽率なひと言」という言葉は、純粋なおしゃべりを意味する言葉です。前後関係を気にすることなく、その場、その時に思いついたことを話すような仕草です。軽はずみな言葉は、事の真相を確認することなく口から出てきます。すると、気づかないうちに真実ではなく偽りの言葉に成り下がり、人を傷つけてしまうのです。

 しかし、神を畏れる知恵によって語る言葉は、人を癒すことさえできます。周りのおしゃべりに惑わされることなく、事実に合致した言葉を口にする人は、周りを幸せにするのです。主が言葉で人びとを癒し救われたように、私たちの口も人を癒すのです。

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