ファリサイ派の人たちや律法学者たちは、何かにつけて主イエスや弟子の行動に言いがかりをつけました。きょうの箇所でも、食事の前に手を洗わないことは、言い伝えを破ることだと言ってきました。主イエスは、この言いがかりに対して直接答えようとはされません。言い伝えを守るかどうかは、本来どちらでも良いことだからです。主イエスは、「なぜ、あなたたちも自分の言い伝えのために、神の掟を破っているのか」と言って、きょうの聖句を語られます。「それなのに、あなたたちは言っている。『父または母に向かって、「あなたに差し上げるべきものは、神への供え物にする」と言う者は、父を敬わなくてもよい』と。こうして、あなたたちは、自分の言い伝えのために神の言葉を無にしている。」(マタイ15:5-6)