月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年12月11日(水)

エゼキエル22章 破れ口に立つ者

  

この地を滅ぼすことがないように、わたしは、わが前に石垣を築き、石垣の破れ口に立つ者を彼らの中から探し求めたが、見いだすことができなかった。(エゼキエル22:30)

 神の民は、金滓のようになってしまったと、神は嘆いておられます(18節)。そして、神の民を裁き、滅ぼしてしまう前に、神は、神と民との間に立って、破れ口に立つ者を探されました。「破れ口」というのは、敵の攻撃で壊された城壁の崩れかかった所で、敵と味方が入り乱れて戦う、戦いの最も激しいところです。そこに立つ者とは、戦いのまっただ中に身を置きながら、関係を修復する努力をする者、間に立って、執り成す者です。

 神は、そのような破れ口に立つ者を探されました。それは、神が関係の修復を望んでおられるからです。しかし、それでも彼らの中に見いだすことはできなかったと言われます。この時代に、バビロンには預言者エゼキエルがおり、エルサレムには預言者エレミヤがいましたが、それでも、破れ口に立つ者を見いだせなかったと言われます。

 私たちには、神と私たちとの破れ口に立ってくださったイエス・キリストがおられます。主イエス・キリストが十字架の死とあがないによって、神と私たちを和解させてくださいました。

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