月刊誌リジョイス 聖書日課 2019年12月23日(月)

イザヤ61章 アドベントのしるし

  

主はわたしに油を注ぎ
主なる神の霊がわたしをとらえた。
わたしを遣わして
貧しい人に良い知らせを伝えさせるために。(イザヤ61:1)

 間もなくアドベントが終わります。この日、預言者イザヤはこのように語りかけます。「救い主の姿はこのようにあって、彼の御業はこのようですよ」と。このとき、私たちに求められていること、それは、「信仰」です。

 しかし、神の国は「未だ」到来してはいません。この世の中には御国に反するようなしるしばかりです。私たちがアドベントの信仰を持つことは決して簡単ではありません。しかし、私たちはなおも信じて待ち望みます。

 メシアが来られる時に、貧しい人に良い知らせが伝えられます。打ち砕かれた心が包まれます。捕らわれ人には自由が、つながれている人には解放が告知されます。嘆いている人びとが慰められ、彼らに灰に代えて冠がかぶせられます。嘆きに代えて喜びの香油を、暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために、メシアは来られます。これがアドベントのしるしです。目を見張るようなことではなく、ささやかで、みすぼらしく、小さな見落としてしまいそうなしるしです。主は「わたしにつまずかない人は幸いである」(マタイ11章6節)と言われています。

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