月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年2月10日(月)

士師9章 死の陰の地に住む者に光を

  

ミグダル・シケムの首長は皆これを聞き、エル・ベリトの神殿の地下壕に入った。…民は皆それぞれ枝を切ると、アビメレクについて行って、それを地下壕の上に積み、そこにいる者を攻めたて、地下壕に火をつけた。ミグダル・シケムの人々、男女合わせて約千人が皆、こうして死んだ。(士師9:46,49)

 ギデオンの側女の子アビメレクは、母方の親戚を味方につけ、ギデオンの息子70人を殺しました。兄弟全員を「一つの石の上で殺す」、計画的で残忍な殺人です。彼は父から残酷さと権力欲を受け継ぎました。その後、彼はシケムで王となります。

 3年後、シケム市民はアビメレクに反乱を起こしました。彼は反乱を鎮圧し住民を虐殺します。そして彼自身も、テベツの町を攻撃したとき、町の城壁から投げ落とされた挽き臼により頭蓋骨を砕かれ、死に至ります。

 仲間割れによる殺し合い、結託していた王と民との間に「険悪な空気」を送り込まれたのは神ご自身です(23節)。この悲劇の原因は異教の神バアル・ベリトを神の民が拝んだことにあります(8章33節)。

 私たちの神は妬む神です。異教の神殿を信じて逃げ込み焼け死んだ神の民。神はそれでも民を愛されます。妬むほどに私たちを愛する神は立ち帰って生きるよう求められます。死の陰の地に住む者(マタイ4章16節)に、光なるキリストを送られた愛の神に、心から感謝をささげます。

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