月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年3月 3日(火)

ルカ16章19-31節 御言葉に聞く大切さ

  

「アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、たとえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろう。』」(ルカ16:31)

 キリスト教では復活を信じています。しかし、それを未信者の方に信じてもらうのは容易ではありません。主イエスの復活の奇跡が現代にも起これば、多くの人が信じてくれるのに。こう思うのは、わたしだけではないでしょう。

 この金持ちも、気持ちは同じでした。死者が現れるという奇跡が起これば、兄弟たちは悔い改めるはずだと主張しています。しかし、死者が生き返るという奇跡を見ても、それは人が悔い改めに至るのに十分ではないのです。事実、主イエスの復活を目の当たりにしても、悔い改めるどころかそれを隠蔽しようとする人びとがおりました(マタ28章11節以下)。

 大切なことは、モーセと預言者に耳を傾けることです。これらは、旧約聖書の御言葉を指します。金持ちの兄弟たちは、旧約聖書の御言葉に触れる機会はあったのです。しかし、それを神の言葉として受けとめ、耳を傾けることをしていませんでした。聖書に記されている言葉を神の言葉として受けとめて、それに真摯に耳を傾けること。これこそ、どんな奇跡を目の当たりにするよりも、人を悔い改めに導くのです。

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