神の前に知恵ある者として生きることを教える箴言は、それに対比される「愚か者」のあり様を幾重にも描いて見せます。主イエスは、「兄弟に…『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」と教えておられますから、箴言の御言葉をたてに人を裁くことは慎まなければなりません。けれども、人間はこのような愚かさを持つということをわきまえ、自分自身、日々、罪の赦しを乞いながら、愚かな振る舞いに陥らぬよう、祈りたいところです。幾分ユーモアを交えて描かれるのは、教育的な効果を期待してのことでしょう。自分を賢者と思い込んでいる者を見たか。
彼よりは愚か者の方がまだ希望が持てる。(箴言26:12)