月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年6月11日(木)

1テモテ4章 新しい目で世界を見る

  

神がお造りになったものはすべて良いものであり、感謝して受けるならば、何一つ捨てるものはない。(1テモテ4:4)

 詩人リルケが意味深く記しています。「ここにあることは、素晴らしい」。日常の中でそう思えるのは、幸いなことです。そう思えない多くのことに囲まれている、自分はろくでもない社会の住人で、不毛な灰色の世界に暮らしている、と思うからです。

 そんな私たちに、聖書は大切なことを思い起こさせてくれます。「神がお造りになったものはすべて良い」。二つのことをおぼえましょう。

 まず、地上の命が、たえず神の創造の働きと共にあることを、心にとめたいと思います。まわりにあるものたちに目を向けましょう。風や、雲や、花や、木を感じましょう。きょうのわたしの生活も、老いることも、神が手厚く支えてくださっています。

 そして、主の十字架と復活により、罪深く死すべき私たちが、永遠の顧みの中に置かれています。この恵みを感謝するとき、新しい目がひらかれます。肌の合わない人を、神の被造物として認める目を。また、欠けだらけの私たちの世界を、それでも望みを持って見る目を。

 イエス・キリストにある神の恵みのゆえに、ここにあることは、素晴らしい。

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