月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年6月19日(金)

ダニエル7章 希望はどこにある

  

夜の幻をなお見ていると、
見よ、「人の子」のような者が天の雲に乗り
「日の老いたる者」の前に来て、そのもとに進み
権威、威光、王権を受けた。
諸国、諸族、諸言語の民は皆、彼に仕え
彼の支配はとこしえに続き
その統治は滅びることがない。(ダニエル7:13-14)

 ダニエルはある夜、4頭の獣の幻を見ます。獣は獅子、熊、豹のようです。第四の獣はものすごく、恐ろしく、非常に強く、巨大な鉄の歯を持ち、食らい、かみ砕き、足で踏みにじります。獣らは、古代世界の帝国を示しています。獅子はバビロニア、熊はメディア、豹はペルシア、第四の獣はマケドニア帝国と言われます。

 国々が獣にたとえられていることは重要です。聖書は国家を否定してはいません。しかし、国家が人間性を失って、人間を傷つけ、世界を破壊させ荒廃させることがあることもよく知っています。そこでは人間が獣のようになってしまいます。国家の獣性は歴史の中で現れ続け、今に至るまで続いています。どうすれば良いのでしょうか。

 ここで一つのことが告げられています。それは天に高き御座があり、そこに「日の老いたる者」が座しています。権威が人の子に与えられ、この人の子がやって来ます。この人の子の支配こそが、人間を回復し救います。この人の子こそイエス・キリストです。この方こそが私たちの希望です。だから祈ります。「主イエスよ、来てください!」と。

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