月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年6月23日(火)

ダニエル10章 はじめから聞かれています

  

「ダニエルよ、恐れることはない。神の前に心を尽くして苦行し、神意を知ろうとし始めたその最初の日から、お前の言葉は聞き入れられており、お前の言葉のためにわたしは来た。」(ダニエル10:12)

 ペルシアの王キュロスの時代に、ダニエルは嘆きつつ、3週間、断食の生活をしました。2節には、「3週間にわたる嘆きの祈りをしていた」とあります。その期間が過ぎて、チグリス川のほとりで、麻の衣を着、純金の帯を締めた人と出会います。「体は宝石のようで、顔は稲妻のよう、目は松明の炎のよう…」ともあります(6節)。

 壮大な幻によって地に倒れてしまったダニエルに御使いが語りかけます。「その最初の日から、お前の言葉は聞き入れられており、お前の言葉のためにわたしは来た」と。同時に「21日間」の闘いが天にあったことも告げられます。「21日間」は彼が断食し、祈っていた期間、つまり3週間と完全に一致します。

 ダニエルの祈りは、苦難の中での祈りでした。その祈りは確かに聞かれていました。ただ彼自身はそのことを知りませんでした。しかし、それでも気づかないところで彼の祈りは既に天では聞かれていました。私たちの祈りも、私たちが気づいていない時に、まだ聞かれていないようにしか思えない時にも、「はじめから聞かれています」。

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