月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年9月 9日(水)

マタイ5章9節 平和を実現する人々は、幸いである

  

「平和を実現する人々は、幸いである、
その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)

 主イエスの時代、「神の子」と呼ばれる人物がいました。ローマ皇帝アウグストゥスです。ローマ帝国の礎を築いた「神君カエサル」の子ですから、まさに神の子です。当時、アウグストゥスによってローマに平和な時代が来たと言われていました。しかし、その平和は数多くの戦争の末の平和であり、武力によって勝ち取られた平和にほかなりません。はたしてそれは本当の平和なのでしょうか。

 主イエスは、悔い改めの福音を宣べ伝えられました。神の御前に悔い改めて、罪の赦しをいただくところに、真の平和の土台があります。そして、その罪の赦しに生きる者こそが、まことの「神の子」です。キリストの贖いの恵みによって罪の苦しみ、重荷から解き放たれるところに、私たちのまことの平和があり、救いがあります。

 復活の主イエスは、「あなたがたに平和があるように」と言って、弟子たちを遣わされました(ヨハ20章21節)。私たちは、平和の使者として遣わされています。罪の赦しに生きるとは、互いに赦し合う交わりを創り出すことです。そのような平和を実現する人々こそ幸いなのです。

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