月刊誌リジョイス 聖書日課 2020年9月10日(木)

マタイ5章10節 義のために迫害される人々は、幸いである

  

「義のために迫害される人々は、幸いである、
天の国はその人たちのものである。」(マタイ5:10)

 「迫害」という言葉で殉教を思い浮かべて、遠いことのように感じるかもしれません。けれども、日曜日に仕事を命じられ、遊びに誘われ、それらを断るたびにいやな顔をされ、私たちの神経はすり減ります。私たちの置かれている社会は、正しいことを曲げることなく貫こうとする人を厄介者扱いする世界です。それゆえ、神の義に生きようとする信仰者は絶えず迫害されることになる。けれども、主イエスはおっしゃいます。「幸いである、天の国はその人たちのものである」。

 主イエスは、「幸いである」、この確信に立つことを求めておられます。たとえ悲しみを味わうことになろうとも、たとえ不条理を引き受けることになろうとも、主イエスに信頼して、「幸いである」、この御言葉に立つのです。

 「天の国」は、天上の神の国を意味するだけでなく、私たちが地上において天の国籍を持つ者として生きることによって実現します。迫害を耐え忍びながら神の御心が地に成ることを祈り求めて歩むとき、信仰者は自分の真実の居場所を見いだすことができます。神のふところに安らぐ者とされるのです。

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