月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年1月 2日(土)

ローマ8章26-30節 聖霊の執り成しが待っています

  

同様に、“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。(ローマ8:26)

 聖書の信仰はとても正直です。「弱いわたしたち」という主題を決して避けないからです。その弱さの中には、「どう祈るべきか」を知らないことも含まれます。祈るほかに道がない、祈りにすがるほかに希望がない。それが分かっていながら、なお祈れない「弱いわたしたち」です。

 すでに昨日の日課で、キリスト者のこころに宿る「うめき」が語られました(23節)。そして、きょうは聖霊による「うめき」が語られます。うめきの連鎖、うめきの伝達です。聖霊は、キリスト者のうめきを神に執り成すため、低い底にまで届いてくださいます。救いを求め癒やしを求めてうめく、その低い場所を、ご自分の場としてくださいます。

 キリスト者と教会を、うめきの中に放置せず、孤立させない、聖霊による執り成しの臨場感・真剣味は驚くばかりです。執り成しは、執り成す相手を祈りの「主題」とします。教会もキリスト者も、それぞれ「主題」を掲げて新年を始めたはずです。その際、わたしたちはまず、聖霊による祈りの主題とされている事実に感謝し、「弱いわたしたち」を、ためらわずに聖霊の執り成しに委ねます。

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