月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年1月 4日(月)

サムエル下1章 主を畏れる人の間に、神の栄光は輝く

  

ダビデは自分の衣をつかんで引き裂いた。共にいた者は皆それに倣った。彼らは、剣に倒れたサウルとその子ヨナタン、そして主の民とイスラエルの家を悼んで泣き、夕暮れまで断食した。(サムエル下1:11-12)

 不遇な時代にもたらされた好機の知らせは、ダビデの目にどのような輝きを放っていたでしょうか。

 サウルの追撃を避け、ペリシテ地方ガトの王アキシュのもとに身を寄せていたダビデに、イスラエル敗北の知らせが伝えられます。その情報を届けたのは戦地から逃れてきたという怪しげな男でした。男は自分がサウルにとどめを刺したこと、さらにサウルの遺体から剥いできたという王冠と腕輪を差し出すことで、ダビデの懐に入り込もうとします。あなたが次の王だと。

 細部の真偽はともかく、男が伝える情報はダビデにとって魅力的なものであったはずです。しかし、ダビデが躊躇なく見せたのは怒りと悲しみの姿でした。

 「主が油注がれた方を、恐れもせず手にかけ、殺害するとは何事か」(14節)。

 ダビデ自身もサウルを手にかける機会が幾度かありました。その手を止めたのは主への畏れからです。ダビデが望むのは主に従う人によって表される世界です。その時、その場は神の栄光に輝きます。わたしもその輝きをきょう、仰ぎたい。

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