月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年3月31日(水)

マタイ27章45-50節 十字架上の第四のことば-苦悩-

  

3時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。(マタイ27:46)

 主は、小さな声でつぶやいて言っておられるのではありません。大声で叫んで言われたのです。「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」。まことに、張り裂けた苦悩の叫びです。

 主が十字架に架けられたのは午前9時のことでした(マコ15章25節)。その時から今に至るまで、苦悩に満ちた長い長い6時間が経過しました。

 神はこの時、一つの欠けもなく従い通される主イエスを見捨てられました。主イエスを燃え盛る御怒りの炉に投げ入れられ、御顔をそむけ、逃れの戸を全てふさがれます。なぜなら、今や主イエスは、私たちの代表者・身代わりとして御怒りの全てを受ける呪われた罪人になられたからです(ガラ3章13節)。御怒りの矢が、主イエスの魂を撃ち抜きます。

 福音書は告げます。「この人を見よ!」と。あなたに罪の赦しを与え、あなたを新しい命に生きる者と変えるために、こんなにも計り知れない苦悩を引き受けられた方がここにおられる、と告げるのです。

 この方によって、私たちは初めて愛を知ったのです。

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