月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年4月15日(木)

創世記17章1-8節 全能の神

  

「わたしは全能の神である。あなたはわたしに従って歩み、全き者となりなさい。」(創世記17:1)

 神は「全能」の方です。その全能とは、ただ「なんでも」できるということではなく、ご自身に「ふさわしいこと」は必ずできるということです。使徒信条は神を「全能の父」と呼んでいます。神の全能は父としての愛と憐れみの力としてあらわされます。

 それは、イスラエルの歴史を通して、そして何より主イエス・キリストにおいてあらわされました。受胎告知に戸惑うマリアに天使は言いました。「神にできないことは何一つない」(ルカ1章37節)。神の全能の力によって、救い主は驚くべき仕方で誕生されました。そして、救いはキリストの十字架によって実現されました。十字架の死という無力と思えるようなところに、神の全能の力はあらわされたのでした。

 全能の神を信じる者たちにも驚くべき力が与えられます。パウロは、「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です」と言いました(フィリ4章13節)。また、教会は、全能と思われたローマ帝国による迫害の中でも、神こそが恵み深い全能者であると信じることで、力強く歩むことができたのでした。

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