月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年7月13日(火)

列王上21章 計り知れない神の憐れみ深さ

  

「アハブがわたしの前にへりくだったのを見たか。彼がわたしの前にへりくだったので、わたしは彼が生きている間は災いをくださない。その子の時代になってから、彼の家に災いをくだす。」(列王上21:29)

 サマリアの王アハブは、ナボトのぶどう畑を欲しました。その要請をナボトは断ります。自分の利害や都合のためではありません。「地は永代に売ってはならない。地はわたしのものだからである」とのおきてに従ったからです(レビ25章23節参照)。

 王アハブは望んだものが手に入らないので、機嫌を損ね、食事もできません。彼の妻イザベルは、神と王を呪ったという偽りの証言をならず者にさせ、その偽証によってナボトを石で打ち殺させ、ナボトの土地を夫に与えます。

 このような不祥事に対して、預言者エリヤは、アハブ王が滅ぼされると預言します。しかし、そのときアハブ王が悔い改めたため、神は災いを思いとどまられました。

 正しい人ナボトは悲劇の生涯を閉じ、罪深いアハブは裁きを保留されます。私たちにとって、つまずきを覚えるような神のなさり方です。しかし、アハブ王でさえ悔い改めたときに裁きを保留される、神のはかり知ることのできない憐れみ深さがここで証しされます。私たちも、一人の正しい方であるキリストの十字架の死によって、その罪を贖われ救われました。

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