月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年7月25日(日)

マルコ6章30-34,53-56節 深い憐れみ

  

イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。(マルコ6:34)

 十二弟子が伝道から帰って来ました。ここでは「使徒たち」と言われています(30節)。主イエスによって派遣されて伝道したことを報告しているからでしょう。

 主イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所に行って、しばらく休むがよい」と言われました(31節)。伝道には慌ただしさと未知の経験が伴いますから、疲れるものです。弟子たちには休息することが必要でした。主イエスは真実に人となられたのであり、主イエスご自身、疲れることをご存じだったでしょう。マタイ福音書は、主イエスが「ひとり人里離れた所に退かれた」と書き留めています(14章13節)。

 「イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた」。主イエスは、弱さを知るお方です。何を目指して、どのように歩めばよいのか分からない私たちのことを憐れんでくださいます。主イエスご自身が良い羊飼いとして、私たちのことを導いてくださいます。そのために、今も深い憐れみをもって、主の日ごとに私たちに御言葉を分け与えてくださるのです。

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