月刊誌リジョイス 聖書日課 2021年9月 5日(日)

マルコ7章1-8,14-15,21-23節 人の心から悪い思いは出てくる

  

「人から出て来るものこそ、人を汚す。中から、つまり人間の心から、悪い思いが出て来るからである。」(マルコ7:20-21)

 ファリサイ派の人たちと律法学者たちは、主イエスの弟子たちの中に手を洗わずに食事をしている者がいるのを見ました。彼らは主イエスに抗議します。「あなたの弟子たちは、どうして、汚れた手でパンを食べているのか。どうしてあなたは弟子たちに正しいことを教えないのか」と。

 ファリサイ派の人たちは、掟に従って水で手を清めなければ汚れてしまうと考えました。人込みの中で異邦人に触ってしまったかもしれない、汚れているとされる食べ物に触れたかもしれないからです。

 しかし、主イエスは彼らにこう言われます。「外から人の体に入るもので人を汚すことができるものは何もなく、人の中から出て来るものが、人を汚すのである」。主イエスにとって汚れは外に存在するものではありません。神のお造りになったものは何一つ汚れてはいないのです。人を汚すもの、それは主イエスによれば、人の言葉であり、その根っこにあるそれぞれの思いです。私たちの言葉と思いこそ罪深いものであり、それは石鹸では落とせません。

 主イエスの十字架を通して、罪の赦しを心から願い求めましょう。

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