月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年6月 9日(木)

列王上16章23節-18章 主なる神の勝利と民の告白

  

「そうすればこの民は、主よ、あなたが神であり、彼らの心を元に返したのは、あなたであることを知るでしょう。」(列王上18:37)

 ソロモン以降の列王記上に出てくる有名人の筆頭は預言者エリヤでしょう。エリヤは主イエスの時代、またそれ以降も再び現れることを期待された大預言者です。そして、もう一人の有名人が彼の敵となるアハブ王でしょう。彼はバアルを拝み、徹底して主に逆らい、主の預言者を迫害した人物でした。列王記上は、きょうの箇所以降のほとんどをアハブの時代の記述に割いています。エリヤはその彼に主の使者として臨むために召し出された預言者でした。

 エリヤは王に、主の裁きとしての厳しい干ばつが来ることを告げ、実際その通りになります。それから3年後、再び王の前に現れたエリヤはバアルの預言者450人と対決することになります。戦いは圧倒的なエリヤの勝利で終わりました。しかもその勝利は、徹底して人間の思いでは不可能な状況の中で、しかし神がご自身を現すことによってのみ起こることとして人びとに示されました。その結果、人びとは「主こそ神です」と告白するに至ります。

 主の戦いはいつも、人びとが悔い改めて神に立ち帰るためになされます。悔い改める心こそ、主の戦いの戦果として喜ばれるものです。

 きょうも、主の御前に悔い改めの実りを差し出す者に祝福あれ。

 【祈り】 主なる神よ。罪の囚人であったわたしをキリストの勝利の戦果として救ってくださったことに感謝します。

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