月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年6月18日(土)

列王下20章 死の床にあって祈るヒゼキヤ

  

「『わたしはあなたの祈りを聞き、涙を見た。見よ、わたしはあなたをいやし、3日目にあなたは主の神殿に上れるだろう。』」(列王下20:5)

 さまざまな国家的な危機を、ひたすら全能なる主への信仰によって乗り越えてきたヒゼキヤ王ですが、あるとき、死の病にかかりました。預言者イザヤは彼に「あなたは死ぬことになっていて、命はないのだから、家族に遺言しなさい」と宣告します。ユダ王国の王が死の病の中にあることは、王個人だけの問題ではなく、国を揺るがす重大事件です。そこへさらに突き付けられた死の宣告は、大きなショックを与えたことでしょう。ヒゼキヤは、ただ主に憐れみを求めて祈りました。「ああ、主よ、わたしがまことを尽くし、ひたむきな心をもって御前を歩み、御目にかなう善いことを行ってきたことを思い起してください」(3節)。

 ヒゼキヤの祈りは聞かれ、3日目には神殿に上ることができ、寿命は15年延ばされ、アッシリア王の手から救い出される、との約束が与えられました。嘆きのどん底から一転して喜びにあふれたヒゼキヤは、見舞いに来たバビロンの使者に王宮の隅々まで見せて歓迎し、後のユダ王国滅亡の種をまいてしまいます。

 地上の命の終わりをいつ迎えるかは、命の源である主のみがご存じです。私たちも「生涯の日々を正しく数えることができるように」と祈り願います(詩90編12節)。

 【祈り】 主イエス・キリストを信じる者にとっては、死は絶望ではありません。復活と永遠の命の約束を感謝します。

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