月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年6月22日(水)

ルカ5-6章 罪を赦す方の前に共に進み出る

  

イエスはその人たちの信仰を見て、「人よ、あなたの罪は赦された」と言われた。(ルカ5:20)

 主イエスは中風の人の信仰を見て、彼の罪を赦したのではありません。主イエスが見たのは、中風の人を寝床ごと吊り下ろした彼を囲む人びとの信仰であり、その人びとの心でした。中風の病人自身に信仰があったとは書かれていません。きっとその人は、主イエスのことをまだはっきりとは知らなかったのではないでしょうか。けれども周りの人に導かれ、周りの人の愛に支えられえて、彼は主イエスの前に引き出され、立ち上がりました。主イエスは彼に罪の赦しを与えてくださいました。

 ここで起こっていることは、教会でも起きていることです。かつてこの私たちも、この中風の人のように、親によって、友人によって、またいろいろな経緯で、主イエスの前に運び込まれました。そして教会で主イエスから「あなたの罪は赦された」と宣言をいただいて、赦されました。

 ですから、私たち自身も、今度は、疲れた方、悩みある方を、ファリサイ派のように批判から入る相手でも、どんな方でも、交わりの真ん中に招いて、一緒に主イエスの前に出たいと思うのです。そして、「あなたの罪は赦された」という主イエスからしか聞けない宣言を聞いて、元気に起き上がって、この一日を始めていきましょう。

 【祈り】 神よ、自分の力ではどうにもならない大きな重荷を引き受けてください。わたしの罪のすべてを委ねます。

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