月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年6月30日(木)

ルカ19-20章 主イエスの涙はあなたのために

  

エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、言われた。(ルカ19:41-42)

 人びとがヒーローのように祭り上げようとする中、主イエスがロバに乗ってエルサレムに入城されたことの意味は、主イエスは、ロバに乗ってやってくるぐらいの、優しい王であるということです。人が歩く速度より遅い、拍子抜けするゆっくりさと、子どもでも手を伸ばせば届くような低さで、この主イエスという王は、一番遅い人のスピードに合わせて、一番弱い人の弱さに合わせてくださる王として、私たちのところに来てくださいます。

 そこで主イエスは泣かれました。御自身のために泣かれたのではありません。この涙は、自分たちの願いに沿わない神に対しては途端に苛立ち抗う、熱しやすく冷めやすい群衆のための涙であり、そのようなこの私たちのための涙でした。

 主イエスの力と奇跡を見て神を賛美した弟子たちが、この1週間後に目にしたものは、力とは反対の神の無力であり、十字架で息絶える主イエスの姿でした。救いのために命を差し出してくださった主イエスのその姿こそが、本当の感謝と賛美に値するものです。私たちのために涙を流してくださる主イエス・キリストは、手を伸ばせば触れられる近さと親しさで、きょうのあなたのためにおられます。

 【祈り】 主イエスの涙を誘ってしまうようなわたしにさえも、主が寄り添って歩んでくださることを感謝します。

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