第12の月、すなわちアダルの月の13日は、敵がユダヤ人を征伐しようとしていた日でした。しかし、エステルの願いにより、事態は逆転します。その日は、ユダヤ人が仇敵を征伐する日となったのです。ユダヤ人は、この日を祝宴と喜びの日としました。ユダヤ人は今でも、この日をプリムの祭りとして祝っています。プリムの祭りの由来については、9章24節から26節にこう記されています。「全ユダヤ人の敵アガグ人ハメダタの子ハマンはユダヤ人絶滅をたくらみ、プルと呼ばれるくじを投げ、ユダヤ人を滅ぼそうとした。ところが王に知らされると、王は文書をもってハマンがユダヤ人に対してたくらんだ悪いたくらみはハマン自身の頭上にふりかかり、彼は息子らと共に木につるされるよう命じられた。それゆえ、この両日はプルにちなんで、プリムと呼ばれる」。悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この月の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした。(エステル9:22)