月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年7月27日(水)

イザヤ9章 その名は平和の君と唱えられる

  

ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。
権威が彼の肩にある。
その名は、「驚くべき指導者、力ある神
永遠の父、平和の君」と唱えられる。(イザヤ9:5)

 この預言が語られた紀元前8世紀後半、北イスラエル王国はアラムと同盟を結び、南ユダ王国を脅かしていました。これをよしとしないアッシリアは、北王国のガリラヤ、ナフタリを占領し、その民を捕囚としました。そのとき、「闇の中」「死の陰の地」の状態にあったガリラヤに光が輝くという、慰めに満ちた希望が語られます。武器は焼き尽くされ、戦争は放棄され、平和の日が訪れるというのです。

 それは、どのようにして実現するのでしょうか。ダビデの王座に座する「ひとりの男の子」によってです。その身は四重の称号を帯びており、その一つは「力ある神」です。これはイスラエルのまことの神そのものをあらわす言葉です(10章21節)。

 またこのお方は「平和の君」とも呼ばれます。聖書が語る平和とは、同盟という人間的な手段によってではなく、万軍の主の熱意によって成し遂げられる神の賜物としての平和です。この預言は、神の御子イエス・キリストにおいて成就しました。

 キリストこそ私たちの平和です(エフェ2章14節)。人の邪悪さがますます大きくなっていくこの世です。キリストが打ち立てられた十字架による平和と和解を本気で追い求め、宣べ伝えようではありませんか。

 【祈り】 力ある神、平和の主よ、世が欲しても得られないあなたの平和をこの世にお与えください。

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