月刊誌リジョイス 聖書日課 2022年12月 7日(水)

ヨハネ4章 御言葉を信じて生きる

  

イエスは言われた。「帰りなさい。あなたの息子は生きる。」その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った。(ヨハネ4:50)

 カナで息子のいやしを求めてやって来た父親に主イエスは言われました。「あなたがたは、しるしや不思議な業を見ないと信じない」と。主イエスはこの父親の願いを拒まれるかのようです。しかし、父親はなおも「主よ、子供が死なないうちに、おいでください」と願います。すると主イエスは、「帰りなさい。あなたの息子は生きる」と御言葉のみを与えられます。

 その御言葉を聞いて父親はどうしたでしょうか。「その人は、イエスの言われた言葉を信じて帰って行った」というのです。すると、帰り道で息子のいやしの知らせが届きました。熱が下がり、いやされた時刻は、主が御言葉をお与えになった時刻と同じでした。これが二つ目のしるしです。

 主イエスはしるしを繰り返しお示しくださいましたが、しるしを見て信じるあり方には批判的でした。ここでは「しるしや不思議な業を見たら信じる」というのとは全く違うことが起こっています。父親は主イエスから御言葉が与えられ、その御言葉を信じて従っています。これが救いにあずかる信仰です。見て信じるのではなく、御言葉を聞いて信じる信仰です。主は私たちをきょうも御言葉を聞いて信じる信仰に招かれています。「見ないのに信じる人は、幸いである」と(20章29節)。

 【祈り】 しるしや不思議な業を見てではなく、御言葉を聞いて信じて従う者としてください。

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