月刊誌リジョイス 聖書日課 2023年5月 1日(月)

創世記16章 人の愚かさを超えた主のご計画

  

「やがてあなたは男の子を産む。
その子をイシュマエルと名付けなさい
主があなたの悩みをお聞きになられたから。」(創世記16:11)

 あなたの子孫を増やして大いなる国民にするとの約束を与えられて、カナンの地にやって来てから、アブラムは10年待ちました。しかし、約束の実現に不可欠な子どもが生まれません。サライは自分の女奴隷ハガルにアブラムの子を産ませて、自分の子とする方法を提案します。これで主の約束が実現するのでしょうか。

 結果は散々なものです。ハガルが女主人サライを軽んじ、サライはアブラムのせいにします。「好きなようにするがいい」とアブラムが言うと、サライはハガルが逃げ出すほどにつらく当たります。問題を解決しようとする人間の知恵は、あまりにも愚かです。

 しかし主は、それでもなお、憐れみを表してくださいます。ハガルに御使いを送り、彼女の子孫をも数多くすることを約束し、サライのもとに帰らせます。ハガルは、主が自分を顧みてくださるお方であることを知るのです。

 「あなたは男の子を産む。その子をイシュマエルと名付けなさい」と御使いに告げられて生まれたハガルの息子も、ひとつの民族の父祖となります。アブラムの信仰の弱さと愚かさのゆえに生まれた子ですが、主は彼のためにも偉大な計画を実行してくださいます。

 【祈り】 主よ、「イエスと名付けなさい」と御使いに告げられて生まれた救い主による罪の赦しの計画を感謝します。

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