月刊誌リジョイス 聖書日課 2023年5月 3日(水)

創世記18章 約束の祝福をもたらす大胆な執り成し

  

「アブラハムは大きな強い国民になり、世界のすべての国民は彼によって祝福に入る。」(創世記18:18)

 18章には二つのエピソードが記されています。ひとつは、アブラハムとサラのもとに3人の人がやって来て、来年の今ごろサラに男の子が生まれていると告げるものです。89歳になっていたサラには信じられず、ひそかに笑ってしまう言葉でした。人の信仰は弱くとも、「主に不可能なことがあろうか」と言って、主はこのことを確約されます。

 アブラハムとサラの間に子どもが生まれることで、彼らの子孫が増えて「大きな強い国民」になるという、これまでにも繰り返されて来た約束の実現が前進します。その約束には「世界のすべての国民は彼によって祝福に入る」という約束が伴っています。その祝福はアブラハムが子孫に「正義と公正」(協会共同訳19節)を行うように命じて実現します。

 二つ目のエピソードは、ソドムにおいて「正義」を行う「正しい人」が悪い人と共に滅ぼされないように「公正」を求めるアブラハムの執り成しです(同25節)。最初、50人の正しい人のために町全部を赦すという主の約束を取り付けますが、最後にはたった十人のためにさえも町を滅ぼさないという主の憐れみを引き出します。「すべての国民は彼によって祝福に入る」という約束を鳴り響かせる大胆な執り成しです。

 【祈り】 主よ、不可能なことがないあなたの祝福をもたらすために、私たちも憐れみを求めて執り成します。

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